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プロキャディ 小田美奈コラム
毎週月曜日更新

第95回 トーナメント中のハウスキャディさん

2008.8.25

今回は帯同キャディではなく、トーナメント中のハウスキャディさんに焦点を当ててみたいと思います。
第93回の「格好良い担ぎ方」で、キャディバッグの担ぎ方を見ればそのキャディさんが慣れているかどうかわかると書きましたが、トーナメント中のキャディは必ずキャディバッグを自分の肩で担いでいるとは限りません。
手引きのカートにキャディバッグを乗せて18ホールを回るキャディさんもいます。
特に、ハウスキャディさんに多く見ることができる手引きカート。その方が重くないし良いのでは?と思うかもしれませんが、プロキャディにとってはデメリットが大きいためプロキャディで利用する人はほとんどいません。

手引きのカートも様々な形のものがあります。
どこかの試合で1バッグのカートなのに電動のものも見たことがあります。

手引きカートの場合、グリーンエッジを通ることが出来ない、急な坂道はカート道を利用しなければ危ないなど、行動範囲に制限があります。そのため、遠回 りせざるを得ない状況が多く、グリーンまわりなどでは次のホールへの出口周辺にキャディバッグを移動しておきたいけれど、手前でアプローチをするのでパターを渡してラインを読んで…となると、間に合いません。
担いでいれば、キャディバッグを降ろしにいかずにそのままラインを読んで、選手が打ち終わった後にゆっくりとキャディバッグを置きに行くことができます。
そんなデメリットがあるのならば、なぜカートに乗せるのか?
プロキャディの場合、膝を痛めている人や、夏場で体力を心配される時期に選手に心配をかけてはいけないからという理由で手引きカートを利用する人がいます。特に平らなコースほど手引きカートを利用する場合が多いのですが、それは遠回りをしなければならない状況というのが、起伏の激しいコースと比べて圧倒的に少なく、選手を待たせる時間が少なくて済むからだと思います。起伏の激しいコースでカートを利用するぐらいなら、その週はお休みします。
ハウスキャディさんの場合は、歩測をすることはまずないので、選手がクラブを必要とするときにそこにいるということが一番大事なこと。カートに乗せるのは、やはり体のことを考え、第一に選手に心配や迷惑をかけないためだと思います。

コースを調べながら、わからないことはハウスキャディさんに聞くのが一番。

選手を待たせない配慮として、ハウスキャディさん同士で協力し合っている姿はよく見ます。例えば、ホールとホールの間にスカイレーターなどがあって、カートだと遠回りをしなければいけないような状況の時、選手がパターをしている間にカートを運んでくれるスタッフを待機させていたり、バンカーをならすスタッフがいたり。
とても厳しいコンディションの時など、手引きカートに乗ってキャディバッグが運ばれていくのを見て、ちょっと羨ましくなりますね。

最近のトーナメントではプロキャディの進出が目覚しく、ハウスキャディさんの姿を見る機会が減ってきました。コースを知っているのだし、ハウスキャディさんの方が良いのでは?と思うかもしれませんが、実はプロキャディはコースチェックの時、ハウスキャディさんにたくさん声をかけ、色々と情報を引き出しています。
少しでも多くコースのことを知らなければならないので、それを一番知っているハウスキャディさんはプロキャディにとってなくてはならない存在。ハウスキャディさんが経験の中で得た知識は、プロキャディを通して選手のプレーに反映されているのです。
 
次回更新予定:2008年9月1日

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